介護は、かんたんなことから難しいことまで本当にたくさんの種類があります。でも、子どもだってお手伝いできることがあるので、介護をむずかしく考えなくても良いのです。介護が必要かどうかは、その人の気持ちだけで決められるものではありません。つえを突きながら歩いているからみんな介護が必要というわけでもないですし、元気そうでも介護をしてもらえることによって生活ができるのです。介護をするときには、相手の気持ちを考えながらいっしょにいましょうね。
いっしょに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんの介護が必要であると、お父さんお母さんが介護をしているのですか? いっしょにお世話をしていますか? もし介護を必要としている人が、そばにいるならあなたにもできることを考えてみましょう。「もうやっているよ!」という人も、見てみてくださいね。自分のとくいな事をお手伝いとしてやれることが大切なのです。もし、自分が介護をされるようになったら? ということを少しだけ思ってみると良いですね。
少し前まで元気に外に出ていっしょに遊んでいたお年よりでも、いきなりできなくなることが増えてしまいます。家のそうじやご飯のときにおさらを片づけることは、いつものお手伝いかもしれませんが、ちょっとお年寄りのことも見てみましょう。歩くのが苦手だと、家の中で動き回ることも大変ですから。
もし、介護をしている人が困っている顔をしているようなら、何に困っているのかを聞いてみましょう。話をよく聞いてみて、物が見つからないときにはいっしょに探してあげたり、話したいことを忘れてしまっていたらゆっくりと聞いてあげたりしましょう。いっしょに何がしたかったのかを考えて話し合うのも良いですね。
夜になって寝る時間なのにお年寄りがひとりで起きているのを見かけたら、少しの間いっしょにいてあげましょう。お話しをしてそばでいっしょに寝るのも安心できますね。ひとりで夜に起きていると怖かったりさみしかったりしませんか? おとしよりだって同じ思いをしているのですから、いっしょにいてあげることで眠りやすくなるのです。でも、無理をして起きていなくても良いのですよ。自分の体のことも考えてしてみましょう。
元気で外に出かけられるときには、いっしょに散歩や買い物に出かけましょう。お父さんやお母さんにちゃんと言ってから外に出ましょうね。おとしよりがゆっくりと歩くのであれば合わせて、まわりに気をつけながらいっしょに歩きましょう。手をつなげると転ぶことも防止できますね。買い物をして帰るときであれば、にもつを持って歩きやすくしてあげるのもりっぱな介護になります。車イスで出かけるときには、介護の必要な人と子どもだけでは危ないので、大人の人といっしょに出かけましょうね。
病院にいるのであれば、お見舞いにいくのも介護のひとつですが、家に住んでいる場合はどうでしょうか。ベッドのシーツやまくらカバーなどを交換するときにお手伝いをしたり、そのあいだお年寄りといっしょにお話をすることも良いですね。食事を運んであげる事だってお手伝いすることができますね。病気の時には、気持ちが沈んでしまいます。お話をすることで、介護をされている人の気持ちをやわらげることもできます。
学校の中や、町の中で車イスを使っている人を見たことがあるのでは? 車イスを使って生活をしているひとは、おとしよりであったり体を動かせない人であったりしますよね。ケガをした時などで乗る場合もあります。
歩くことはできるけど長い距離には車いすが必要な人たちがいます。うでや手の力がなく自分で車いすを動かせないときには、後ろから介護をする人が押してあげます。後ろから押すのに力を入れなければならないので、大人の人が乗っている車イスを押すことは大変かもしれません。でも、少しの距離を移動するときなどでお手伝いができるようであれば、押してあげたいですよね。そのときには、「動かすよ」「あっちに行こう」などの声をかけてから、車イスを動かしてあげましょう。いきなり動き始めるのはだれだってビックリしてしまいますから。
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