あたなの家は住みやすいですか? 友だちの家に行ったときや、親戚の家を見てみると自分の家とはつくりが違いますよね。もっと住みやすい安全な場所を作ろうと勉強をするのが福祉住環境(ふくしじゅうかんきょう)コーディネーターです。
福祉住環境コーディネーターは家や老人ホームなどのたてものの中を、住みやすくするための相談をしていろいろな意見を出す仕事です。家の中には危険がいっぱいではありませんか? 階段が急だったり、玄関のドアが重たかったり…きっと障害をもっている人でなくてもなおしたい場所はあると思います。とくに、体が不自由な人にとって家の中は動きにくい場所ですね。福祉住環境コーディネーターは、そんな不満をなくすために、安全な生活をできる場所に変えようと考えるのです。
かいてきな生活を送るためには、家の中のものを良く観察しなければいけません。介護をするときにはベッドが必要。つえを使って歩くには通路を広くとる。お風呂のゆかにはすべり止めをつけて転ばないようにする。と、福祉住環境コーディネーターは家の中をもっとすごしやすい場所に考えてくれるのです。
家の中のことだけではなく外のことも考えます。つまり、公園や図書館、学校などの人の多く集まる場所では特に、誰でも使いやすく過ごしやすいように考えなければなりません。どんどん知識を身につけて行くことが必要になります。
福祉住環境コーディネーターは、家や施設を過ごしやすいようにと考えます。福祉の仕事の中では、老人ホームやケアサービスや介護用品をレンタルする会社などで必要とされています。また、家のつくりについても知らなければなりませんし、この資格は家を建てるときに計画する建築の仕事の勉強も必要があります。建築の場では、家を建てるメーカーや設計所などで、資格があると新しく建てる家でのアイデアを出すことに役立ちます。また、家のなかを住みやすくするためのリフォームを行っている会社でも必要とされています。
この資格は、3級、2級、1級と、3つに分けられています。3級では、福祉と住みやすい環境についての基本的な知識を勉強します。高校生や大学生になると、3級の勉強を理解することができるようになるので、資格を取ることができます。年令の制限がないので、だれでも試験を受けることができるのです。2級では3級よりももっと、福祉や介護についての勉強から建築のことまでを理解する必要があります。1級は専門的に仕事をしている人が必要とするレベルです。町の中のことや老人ホームなどの施設をどんどん良くしようとする人にとっては、目指したい級ですね。
どんな家だったら、みんなが住みやすいのでしょうか。家の中を見て何がどこにあるのか確認してみてください。もし、ケガをして歩けないときに家の中で生活できるでしょうか。危険なものがゆかに落ちていませんか? みんながすごしやすい家に住めたらいいですよね。介護がなくても家で生活しやすいような工夫を見つけてみましょう。
玄関に入るとき、ドアはかんたんに開けますか? それから、靴をぬいで、家の中に入るときに段さがありませんか? もし、つえを使って歩いている人が玄関に入ろうとするとけっこう大変そうですね。ドアは横にスライドさせて、なだらかな坂になっていると歩きやすいですね。
料理をするのはお母さんだけですか? 子供だって水を飲むために使うこともありますよね。立って料理をしなければならないキッチンは足やこしが痛くなってしまいます。イスに座って料理をすることができれば少しでも楽になりますね。
学校の階段って手すりが着いていませんか? 駅や図書館などのたくさんの人がいる場所でも階段に手すりがつけられています。使っていないかもしれませんが、手すりがないと不便だと感じる人もいるのです。家の階段に手すりがつけられていると、転んだりすることも防げるかもしれませんね。
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