介護福祉士(ケアワーカー)

介護福祉士(かいごふくしし)は国が決めている資格のひとつで、ケアワーカーと呼ばれることもあります。おとしよりや、体に障害をもっていてふだんの生活をすることがむずかしい人の助けをする仕事をします。

介護福祉士になると何ができるの?

女の子

介護福祉士の資格を持っている人は、介護を必要とする人の食事やトイレ、お風呂などの生活の介護をします。話あいてになりますし、介護をしている家族に正しい介護の方法などを教えることもあります。

介護福祉士がやってはいけないこと

医者や看護士ではないので、介護福祉士の人は点滴や注射などの医療行為(いりょうこうい)をすることができません。生活をささえてあげることが仕事なので病院で働いていたとしても、できないことがいっぱいあるのです。

どこで働くの?

介護サービスを行っている病院や老人ホーム、体に障がいがある人たちの寮(りょう)などで働くことができます。また、介護を必要とする人が家に住んでいるときには、家をたずねて行って介護を行います。

どうすれば介護福祉士になれるの?

介護福祉士になるためには、国が定めている学校で勉強して試験を受ける必要があります。高校で福祉の勉強をすると、18歳で介護福祉士になれるかもしれません。大学などでは2年から4年の勉強をした後に試験を受けるということもあります。また、学校にいかなくても介護福祉士になる方法があります。病院や老人ホームで介護の仕事を3年以上すると、学校に行かなくても試験を受けることができるのです。大人になって違う仕事をしながら、2年間勉強して介護福祉士になる人もいます。年齢制限が無いので、大人になってから介護や福祉にきょうみを持って資格を取る人もたくさんいるのですよ。

決め付けてはいけません!

介護を必要としている人って、何もできないのでしょうか? そんなことありませんよね。だって、ひとりで生活をしている人もいますし仕事をやっている人もいます。年をとって体が動かしにくい…そのような人でもできることがいっぱいあります。できることは自分で、ひとりではむずかしいことを手伝う。それが介護をするときに必要なことなのです。

体への手助け

男の人

もし、あなたのうでの骨が折れてしまったら…なおるまでには時間がかかって、とても不自由だと思うでしょう。ご飯を食べたりお風呂に入ったり、毎日何も考えずにやってきたことができなくなってしまったらイライラしてしまいますよね。介護をしてもらう人だって同じことです。歩くのが難しい時には、つえや車イスを使って外出できるように考えてあげることができますよね。人によってできることとできないことが違います。でも、なるべく、できることは自分でやりたいですよね。介護福祉士はどのようにすると、介護を必要としている人がもっと自由に生活できるかを一緒に考えていきます。

心への手助け

お風呂に入れてもらったりトイレに連れて行ってもらったり…あなただったらどのように感じますか? 裸を見られたら恥ずかしいと思ってしまうかもしれませんね。できないんだからしかたない。といって、何も声をかけずにいきなり服を脱がせてしまったらプライドが傷ついてしまいます。話すことができない人の介護では、顔の表情から気持ちを読み取ることもありますし、介護を必要としている人がどんな思いをするのか考えてお手伝いをするのです。

人の役にたつって?

人の役にたつことってなんでしょうか? 他の人に親切にして自分だけが良い気持ちになっていては役にたっているといえませんね。相手が「ありがとう」と思うことをすると役にたっていることになります。介護福祉士は介護が必要な人に、ふさわしいサービスをしてあげることが大切になります。いやな顔でお手伝いされてもうれしくありませんから、気持ちをこめて人とつきあっていけるといいですよね。

 
 
 
 
 
 
 
 
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