体に障がいのある人は日本の中でも世界中にもたくさんいます。介護が必要になる人は、その中の少しの人かもしれませんが、だれでも介護が必要となるかもしれません。体にはたくさんの部分があるので、その場所によっても障がいの持ち方も対応のしかたも変わります。
介護を必要としている人の中には、生まれたときからという人もいます。生まれつきの病気で、脳や体の部分に障害を持っているのです。いろいろな原因があげられますが、主に脳が何かの影響で障がいが起こります。
脳は、人間や動物の生きていく中でとても大切な部分です。心臓が動いているから生きていることになりますが、脳が働かなくなると話すことも動くこともできなくなってしまいます。生まれつきで脳のどこかが働かなくなっていると、「足が動かない」「耳が聞こえない」「文字を読めない」といろいろな病気となります。生まれたときから介護が必要となる子供は少ないですが、全くいないというわけではありません。自分で体を動かすことができない子や、生活をすることを理解できない子など、親やまわりの人の助けが必要なときに介護をすることになります。
生まれつきの障がいは、赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときや、生まれてすぐの時に脳に起きてしまいます。おなかの中にいるときに、どんどん大きくなる赤ちゃんは、お母さんが食べたり飲んだりする物から栄養をもらっています。栄養が足りなくなったり、お母さんが病気になってしまったりして、赤ちゃんの体に影響することがあるのです。他には、生まれてから息をすることができなくなったり、高い熱を出したりすることから脳に障がいが起こるときもあります。
子供はお父さんやお母さん、先生たちが育てていきますね。ご飯を食べさせたり、勉強を教えてあげたりすることで大人になります。大人の人たちが守っていかなければ生きていけませんね。子供を育てていくことを、「育児(いくじ)」と呼びます。けれど、介護をするということは世話をすることと同じなので、育児と変わりありません。ただ、何才からお世話が必要になると介護と呼ぶかは決められていません。子供でも、介護という言葉に当てはまるときもあるのです。
生まれつきではなくても、大人になってから、年をとってからだれでも介護が必要となる可能性があります。人間は、いつどんな時に介護が必要となるかはわかりません。だれでも障がい者となる確率はあって、介護をしてもらう人になるかもしれないのです。
人は、いつ病気になってしまうかわかりませんね。「風邪をひきそう」とか「ケガをしそう」ということは、予測できるものですが、体のなかで何が起こっているのかを見ることはできません。そのため、自分の体がどうなっていくかを知ることができないのです。介護が必要になるほどの障がいのほとんどは、脳の病気です。大人に多いのですが脳の中の血管が切れてしまい、手が動かなくなったり言葉を話せなくなったり障がいを発生してしまって介護が必要になる場合があります。
階段から落ちてしまったり、交通事故にあってしまったり…本当なら、こんなこと起こってほしくありませんが、子供にも大人にもある危険なことです。強く頭や体をうってしまうと、体を動かすためにはたらいているせき髄(せきずい)や脳の中が壊れてしまうことがあります。傷が付いてしまったせき髄や脳が原因となって、体のどこかが動かなくなるということが起こります。体を自由に動かせないと、ベッドに寝たきりになったり車イスを使用したりすることが必要となり介護をする人がいないと生活をすることが難しくなります。
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