お年寄りの介護

女の子

介護が必要になるは、どのようなときなのでしょうか? 介護が必要になる原因の中には、年をとって体のはたらきが弱くなってきたからということがあります。耳が聞こえにくくなったり、こしや足の力が弱く歩くことがむずかしくなったりするのは、年をとるとみんなが感じることなのです。生活のすべてを助けてお手伝いするだけではなく少しの工夫で介護をすることも必要です。

おとしよりの体のこと

年をとると、いろいろな体の場所のはたらきが弱くなります。介護が必要となる原因の中には、年をとってしまうから起こることもあるのです。そんなときどうすればいいでしょう?

おとしよりに話しかけたとき、「え?」と聞き返されることが多くあると思います。いつもの声の大きさで話をすると、何を言っているのか理解してもらえないこともあるでしょう。おとしよりは耳から聞こえる音がこもってしまったり、音がとぎれて聞こえたりすることもあって何度も聞き返したり、聞き間違って答えが違うこともあるかもしれません。

コミュニケーションをとるには?

耳が遠い、聞こえない人と話すことは、たいへんになってしまいますよね。でも、コミュニケーションをとるための方法はたくさんあるのです。大きな声でゆっくりと、顔に表情をあらわして話すと理解してもらえます。また、文字を見ることができるなら、文字で聞きたいことや伝えたいことを書きあらわすことができます。

言葉

病気になってしまったときにもですが、お年寄りは声を出すことがむずかしかったり、口を大きく開けて話したりしても他の人に伝わりづらくなってしまいます。頭の中では言葉を考えることができても声にできないことも起こります。私たちがカゼをひいて声が出にくいときにはイライラして、もどかしい感じがするようにお年寄りも同じ気持ちになってしまいます。

話を聞くには?

何かを伝えたいと思って、がんばってお話をしてくれるときには、焦らせないようにしっかりと聞いてあげると良いですよ。ちゃんと聞いてもらえると思うと、自然と話せることがあります。私たちも、とてもきんちょうしているときや怒られた時には声がふるえたり、小さくなったりすることがあります。ドキドキしながら話すのはちょっとイヤな気持ちになるので、時間をかけて聞いてあげましょうね。声を出せない人には、文字をかけるようにペンと紙をそばに置いておくと伝えることができます。それに、「おなかがすいた」「散歩に行く」「トイレに行きたい」など、あらかじめカードのような物を作っておくと、介護をする人にもわかりやすく伝えることができるようになりますね。

だんだん視力が弱くなって、まわりのものの見分けがつきにくくなります。おとしよりではなくてもメガネを使って生活している人はたくさんいますよね。メガネがなかったらまわりがぼやけて見えにくいことがあります。いまた、目を動かす力が少なくなってしまうので、下側や横を確認することが大変になって体をぶつけてしまったり転んだりしてしまう原因にもなるのです。

気をつけることは?

目が悪くなっている人を介護するときには、まず家の中や生活をする場所の中に危険なところを少なくすることが大切です。どこに何がおいてあるのかをちゃんと説明してあげることも大事なことです。ゆかに、つまずくような物を置かない工夫をして転ばないようにしておきましょう。声をかけるなどして、話しをしっかりとしてコミュニケーションをとるようにしてください。

おじいちゃん

手・足

体のほとんどの部分は筋肉がありますが、全体の筋肉が弱まってきてしまうので、手や足を動かすと痛くなることがあります。骨の中の栄養が少なくなるので、ギシギシと痛んだり折れやすくなったりしてしまいます。おとしよりがゆっくりと歩くのも、このような理由があるからなのですね。

動きやすいようにするには?

筋肉が弱くなってしまうと、物を持つ力が少なくなっています。指が上手く動かないので、細かい作業をすることがむずかしい時もあります。はしを使えなかったら、フォークやスプーンを使って食事を食べることをすすめる事も必要ですね。うでが上がりにくいなら良く使うものは、たなの低い場所におくととりやすくなります。また、ゆかにつまずくような物が置いてあったら寄せておきましょうね。

 
 
 
 
 
 
 
 
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