どんどん増える介護の必要な人

介護が必要な人って、どんな人なのでしょう。もちろん、生まれたときから病気を持っていて介護を必要とする場合もあります。介護を必要としている人の多くは、お年寄りの人たちです。

日本は高齢化社会

おじいちゃん

最近の日本では1年間の間に、介護が必要となる人は40万人ずつ増えていっています。これから10年、20年後の将来には日本の人口の4人に1人は高齢者(こうれいしゃ)となる予想があります。日本は世界で1番、高齢者が多い数になってしまうのです。もちろん、全員が介護を必要とするわけではありませんが、仕事をできる人がとても少ないということになります。

高齢者って?

日本で高齢者(こうれいしゃ)と呼ばれるのは65才以上の人たちです。日本では、ほとんどの人が60才で仕事をやめることになっています。70才になっても働けるひともいますが、とても少ない数の人たちです。みんなが元気で生きていけるのであれば良いですよね。でも、高齢者は若い人よりも、もっと病気やケガをする危険がたくさんあるのです。高齢者で仕事をしている人はほんの少しの人たちだけで、お給料をもらっている人も少ないということになります。お金をもらっていないのに、どうやって生活をしているのでしょうか?

仕事をしている人の支え

今は仕事をしている4人の人が、高齢者1人の生活を支えています。仕事をしている人は毎月、お金(税金)を国に預けているので、高齢者が生活をできるようなしくみになっています。これからは、どんどん高齢者が増え続けていきますが、仕事をしている若い人たちの数が少なくなってしまうのでちょっと心配になってしまいますね。みんなが仕事をして、高齢者の人たちを支えていかなければなりません。

介護支援(かいごしえん)って?

介護が必要といっても、いつも誰かがそばにいなくては生活できないという人がたくさんいるわけではないのです。歩くことが苦手で買い物に行ったり家の中をそうじしたりすることが大変な人も介護を必要としているので、そのような人には生活を手助けする支援(しえん)を行っています。

介護支援の内容

毎日の生活はできるけれども、外にでかけられない人へは、週に何回かの介護サービスを受けることになります。ホームヘルパーに家に来てもらって、洗濯やそうじなどの家事を手伝ってもらうのです。また、運動をしなければどんどん外に出ることがむずかしくなってしまうので、ケアセンターに行って歩くトレーニングをしたり、つえや車イスを使って動きやすい方法を学んだりするのです。年をとると体の筋肉(きんにく)が弱くなって力を出すことができなくなります。そのまま運動をしないともっと弱くなるので、少しでも運動をして生活をできるようにすすめる必要があるのです。もし、子供や孫といっしょに住んでいたら生活するお手伝いはホームヘルパーの人がいなくてもできますね。子供でもできる事を考えて、少しでもお手伝いしてあげましょう。

高齢者といっしょに…

先生

高齢者だからといって、介護が必要という人がほとんどではありません。生活が自分でできて趣味(しゅみ)を持って外へ出かける人たちがたくさんいます。人間はいつまで健康で生きられるのかも、人によってそれぞれ違います。子供は学校、大人は仕事、そのような分け方をすると、高齢者は何をして生きていくのでしょう? 若くても年をとっていても介護を必要とする時がいつ来るのかわかりません。人生が1度しかないからこそ、高齢者になったときにも楽しく過ごしたいですね。

家族といっしょの生活

あなたのおうちには、高齢者がいますか? おじいちゃんやおばあちゃんといっしょに住んでいると、たくさんのことを教えてもらえます。元気ですごしていれば、散歩に行ったり買い物をしたりとお話をするときも多いでしょうね。年を重ねてきたおとしよりの人は、いろいろなコトをしっています。お父さん、お母さんよりも長く生きているので、たくさんの経験をしています。怒られることがあっても、それは経験をしているから言えるのです。いっしょの時間を大切にしましょうね。

 
 
 
 
 
 
 
 
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