バリアフリーという言葉は英語で、バリアは「じゃまなもの」の意味を持っています。フリーには、「ない」という意味があります。バリアフリーは、じゃまな物をなくそう! と考えて作っているのです。なにか不自由なことがあるから、それをなくそうとすることがバリアフリーなのです。そのため、障害を持っている人のために使いやすく、すごしやすくしようと考えてデザインを行っています。でも、障がいは人によってぜんぜん違うので全員が満足するものを作ることは出来ません。最近は、障がいを持っている人だけではなく、人が生活をする中での「安全」や「便利」ということに注目しているのですね。
いつも、私たちが生活している中で、不便なことって何があるでしょうか? 町や家の中にある物のほとんどは、大人が使いやすいように作られていますよね。子どもが何かをしようとすると、大人の助けが必要になることがあります。例えば、小さな子どもが電気をつけようと思っても、スイッチに手がとどきません。ドアを開けようと思っても、ドアノブに手がとどかなかったり、重たかったりとひとりではできないことがありますよね。でも、きっとそのような事は大人になったらできるようになることです。
道を歩いていると、デコボコした黄色いブロックがしかれています。目の不自由な人はその点字ブロックをたよりにして歩いていることが多いです。なので、自転車を止めることやかんばんを置いておくことは危険なので注意してくださいね。あなたが今、見ているこのページだって、目の不自由な人にとって読むことはできませんよね。そのためのバリアフリーとして、ホームページの中の文章を音で読み上げてくれるソフトがあります。見えなくても、音から何を書いてあるのかを理解することができるようになります。
バスや電車に乗ると、「次は○○に止まります」というアナウンスが流れますよね。眠たくてうとうとしていても、アナウンスがあるので目をつむっていてもだいたいの場所がわかります。でも、聞こえなかったら…!? 眠ってしまったら、聞こえていてもいなくても降りる場所をすぎてしまうかもしれませんけどね…。今はバスだったら料金表の上に、電車であればドアの上などに次の止まる場所が書かれていますね。これは、バリアフリーというものが考えられてから付けられたのです。それまでは知らない場所に行くと、どこで降りるのかわかりにくかったでしょうね。
ディズニーランドが作られたのは1983年です。とっても楽しい場所ですよね。障がいを持っていても楽しく遊べるようにと、作り始められたときからバリアフリーのことを考えていました。始めは車イスを使う人のことを考えて、園内の段差をなくして作ることが実現されました。他にも、目の不自由な人へアトラクションの説明をするために模型があったり、耳の不自由な人がショーやストーリーを理解しやすいようにパンフレットを用意したりしているのです。
知らない人と話すことって、ちょっとドキドキしてしまいませんか? レストランを注文するとき、道をたずねるときでもディズニーランドで働いている人たちはとても親切に対応してくれます。遊びに行く人たちはお客なので、親切なのは当たり前なのかもしれませんが、他の遊園地やお店などよりもとても気持ちよくお話してくれるのです。ディズニーランドだけのことではありませんが、人と人の間でバリアフリーとなったら良いですよね。障害があってもなくてもいっしょに話して行動ができ、コミュニケーションをとれることが望ましいのです。
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